2017年6月20日火曜日

青葉山

越前富士と呼ばれる青葉山へ

18日に美濃さんと二人、シニア登山隊として福井県青葉山に。
青葉山とは、福井県高浜町と京都府舞鶴市との境界に位置する山で、「京都の自然二百選」にも選ばれている。山容は、今から四百万年程前の火山爆発によってできた典型的なコニーデ式火山あり、白山火山帯に属する死火山でもあるようです。


5時半前に関市を出発し北陸道を経由して8時過ぎ登山口である、青葉山青少年旅行村駐車場へ到着です。林道を歩き、8時半に登山届を提出してクライムオンです。

気持ちのいい道
ベンチから登ってきた道を見て
最初は竹林、樹林帯の道を淡々と進みますが、無風状態で暑い。1時間ほど経過したところのベンチで休憩です。ここにはNHKの施設があるようです。そして、5分ほど歩いたところに祠があり、手を合わせ無事の登山をお願いします。
祠の脇にはササ百合が、今年初見

展望地より
祠の裏から再び上がっていくと馬の背に到着です。名前負けする程度のところでしたが、そこから下界を見下ろすと高度感を感じます。
馬の背だとか?
難なく渡りきって斜度のきつくなった道を進むと、登山口からちょうど2時間で青葉山東峰に到着です。ザックを下ろしベンチに腰かけしてしばし休憩します。
小学生 えらい!

山頂下のプレート

ここには、オオキンレイカを増やそうという小学生の花壇がありました。この花は、この山の固有種だそうで、昔は山が黄色くなるほど咲き誇ってたようですが、盗掘等の影響もあって、今ではほとんど目にすることがなくなったようで、それを小学校が種から育ててここに植えてあるようです。
山頂には青葉神社があるのですが、扉は閉められていて参拝できませんでした。

青葉神社
10分ほど休憩をして西峰に向かいます。ここからは、細く荒れた斜面の連続になります。ロープはあるものの、運動会の綱引きの綱のような立派なもので、掴むのは楽だったかも。

鉄梯子と
師匠が登ります!
綱引きのような補助ロープ

そして戸隠のようなナイフリッジの出現です。ロープはあるものの巻き道の足の置き場が不明なので、そのまま落ちる前に渡りきることにしてスタンディングにて渡ります。

慣れたもんです 師匠
その後には階段が。整備されてるってことなんですが、意外に不安点。39段ある階段(梯子でないだけマシかな?)を降り少し登り上がると、

ちゃんと39って数えたよ!
泰澄大師が修行をしたと言われている大師洞を潜り抜け、

大師洞 泰澄さんの修業場です
すぐにひょっこり西峰広場に到着です。立派な神社があります。せっかくなのでお賽銭を入れお祈りをします。ここまでしたのに、正面の写真撮ってないんだよな。

槍の練習です!
そして岩峰を登りあがり山頂です。正面には、若狭湾が広がっています。山頂から海を眺めるなんて、山しかない岐阜の人間にとっては、最高の贅沢と思えます。
東より1m低いピーク

若狭湾の一部です

神社の前で昼食とします。11時過ぎですので、いい感じで山頂を極めれました。
ここで奈良、大阪からの若者といろいろ話をし、下山です。周回ルートとして、今寺へ降りることとで、分岐に注意しながら降ります。
間違えても松尾寺へ降りれるのですが、ここは京都府、駐車場まではやたら遠くなります。
激下りを淡々と降りていきます。小秀の三の谷ルートのような植林帯を降りていきます。

この後何かが待ってました!
廃道に近い林道へ降り立ち歩きますが、先ほど抜かしていった若者達が道がわからないといって、戻ってきたために林道を上がって行きます。そこにはご夫婦がルートロスだということで立ち止まっておられ、三者会談が始まります。

師匠のGPSをもとに談合中!
来た道を戻り薄いふみ跡を頼りに藪漕ぎ開始です。師匠がGPSにルートをプロットして準備してくれてるので、それを確認しながら枯れ谷沿いに降りていくのですが、棘が多く半そで姿の私はきつかったな。
これ以後はきつくて写真なし
関西二人組も一緒に降りましたが、彼らはこんな藪漕ぎ初体験だとか。私なんて、裏山の自分の山でも何度も藪漕ぎしてるし、どちらかというと好きなんで、ワクワクしながらルーファイです。倒木を跨いだり藪の中の細い隙間を強引に降りたりして、30分ほど格闘していると、林道へ降り立つことが出来ました。ここには今寺登山道との看板があるのですが、これはちょっとな、と思います。でも、本当はまともなルートがあるのかもしれないですね。遠いので探索は出来ないですけど。

登山口に到着です
そこからは麓の舗装道路を歩き続け、何とか駐車地点に到着です。2時過ぎ、西峰から2時間半ほど経過しています。
地味につらい舗装道路

そして、戻ります。途中の泰澄大師が開いた山中寺の山門の写真を撮り城山公園に。
遊歩道を歩き一番の高みに。ここには高濱城址があり、当主であった逸見昌径を祀った高濱神社があります。
ここで湾越しの青葉山の写真を撮るとのことでしたが、その方向が開けたところはあるものの、立ち木がジャマで思うようになりません。それでも数枚シャッターを切って温泉に向かい汗を流して岐阜まで戻ります。

疲れたけど、実に楽しい山行でした。
皆もこればよかったのにね…。

これ以外の写真は改めてここに載せますので、見てね。

お待ちかねのスライドです。

青葉山スライド

2017年6月8日木曜日

日向山 尾白川渓谷巡り

日向山。
山梨県北杜市にある、甲斐駒ケ岳展望の山です。

朝5時前それぞれの集合場所を出発して中央道をひた走り現地へ。道の駅で休憩後登山口へ向かいます。師匠の調査によると錦滝からのルートが通行禁止ということで、尾白川渓谷は下山後として、矢立石からまず日向山に登ることにし、林道を登っていきます。登山口近辺にくると、少しの膨らみに駐車されていて、その人気度が伺えます。現にナンバーを見ると、練馬、川崎、埼玉と関東方面からの車が散見され、山梨は、ほんのわずかでした。

矢立石登山口

登山口からハイキングコースとされる道へ入ります、が結構な斜度。でも、樹林帯の新緑の中気持ちよく高度を上げていきます。アカゲラかクロゲラかわからないのですが、キツツキのドラミング音に励まされ、時々樹間からの富士の姿に激励されながら歩き通します。
マイナスイオンを浴びながら

ちらりと富士山
道は整備されていて歩きやすく、上に上がるに従って、花崗岩の岩肌が見れるようになっていきます。道は溝のようになってきていて、まるで合戦尾根のように感じました。
尾根に上がり、まずは三角点です。
三角点
そして山頂に向かいます。樹林帯を抜けると目の前には南国の砂浜を思わせる風景が広がっています。強烈な高度感を感じる山頂です。転んだら北杜市街まで落ちそうです(笑)。
ザックを降ろし、隣の雁ヶ原へ。ここからは富士山が眺められます。
富士山 美しかった

その全容を堪能して山頂へ戻り、時間も9時半過ぎで昼食には早いので、それぞれティータイムとして30分程休憩です。
奇石

満足です!

展望を楽しみながら一休み、甲斐駒はもとより、南八ヶ岳もはっきり見えています。
そして、1時間ほどまた樹林帯を歩き無事登山口に到着後、本来の駐車予定地の無料市営駐車場へ。
樹林帯を下りて行きます
11時を少し回ったところなので、甲斐駒の黒戸尾根登山口で昼食をとります。

その後尾白川渓谷散策へ向かいます。甲斐駒の登山口方面へ林道を歩きます。
ここから黒戸尾根に登ります
すると、竹宇駒ケ嶽神社が現れます。山岳信仰の神社らしく、境内にはいくつもの岩があり、それぞれの岩の上には石碑や石像が祀られています。いかにも、と思われるのが摩利支天と思しき石仏ですね。
ここは甲斐駒山頂の神社の前宮ですね。

竹宇駒ヶ岳神社

そして、尾白川を渡るつり橋に。ここから左岸に渡ると甲斐駒、渓谷道の登山口になります。
定員5名なのに全員乗って、揺れる揺れる

正面が黒戸尾根登山口です

左上に上がらず我々は右下へ降り河原を歩きます。
最初の滝です。なかなかの滝でいい具合です。川の水をすくって口に含みましたが、雪解け水のおかげか冷たくていい天然水でした。本物の南アルプスの天然水ですね。
南アルプスの天然水といえば、宇多田ヒカルのCMが思い起こされます。が、彼女が撮影したのはここいらではなく、栗沢山なんだそうです。ルートは、北沢峠→仙水峠→栗沢山頂上、だとか。

河原を歩きます
それはそれとして、ここからが苦行でした。黒戸尾根ルートの近所ですので、そっちもこんな感じの急登の連続なんでしょうか。わかりませんけど、梯子の連続でした。そして谷の数十メートル上に付けられた細いトラバース道。あちこちに陥落注意、死亡現場という看板が立てられていて、重いくらいの立派なクサリが付けられていますが、そりゃ落ちる危険は絶えず感じていました。
でも、エメラルドグリーンの滝壷が招いてくれてるような気もしました。

これは観光客は入ったらまずいね

このエメラルドグリーン

百合ヶ渕からののぼりに入ります。木の根を掴んでよじ登ります。なんだか、小秀山のカモシカ渡りの雰囲気だなと一人思っていました。

かもしか渡りの方が急だけどね
そうそう、百合ヶ渕のプレートには、野猿のホームグランドと書かれていますが、そんなのうちの近くなんて文字通り野猿御用達のレストランが点在してるんだけどな…。
うちも野猿のホームグランドですけど?

根の道を登りあがり刃渡りのような痩せ尾根を渡ると神蛇滝が見えてきます。

美しい滝だよ

三段の立派なお腹でなくて、滝です。ここまでに何箇所か滑落現場というプレートはありました。実際多いのかもしれないですね。
あの細いトラバース道を登山靴のようなフリクションのないスニーカーのような物で登ってると滑るしかないですし、小石のざれた道を歩く練習してないですからね、一般観光客は。そのせいか、ほとんど人に会いませんでした。

何気にレリーフを撮影したけど、遭難碑だった…
この滝の近くの大石にレリーフが埋められてたので何気に写真を撮って来ましたが、戻り読むと遭難者の追悼の物のようです。私が生まれる前の事故なんで相当昔ということですが、その頃からこの渓谷巡りがあったのか、日向山への登山の途中なのかわからないですけど、登山者のようなので、ここを見ながら登られてたということになりますね。この先の錦滝方面へは通行禁止ということなので、そのまま尾根道を下山していきます。
アップダウンを繰り返しながらも、確実に高度は下がっていきます。
行きたいな 甲斐駒
そして、黒戸尾根の下山ルート?を最後に通り先ほどのつり橋の袂に降り立ちました。2時間半ほど、滝巡りということで、宇津江四十八滝巡りのイメージでいた私にとっては、何気に朝の日向山よりも疲れたウォーキングとなりました。
しかし、雁ヶ原からの展望、渓谷美と早起きして山梨県まで来た甲斐のある一日となりました。次にここを訪れることがあるとしたら、間違いなく黒戸尾根を経由して甲斐駒ヶ岳に登りたいと思いました。

久しぶりに、参加者の多い倶楽部山行でした。

参加のみなさん、お疲れさまでした。