2017年6月8日木曜日

日向山 尾白川渓谷巡り

日向山。
山梨県北杜市にある、甲斐駒ケ岳展望の山です。

朝5時前それぞれの集合場所を出発して中央道をひた走り現地へ。道の駅で休憩後登山口へ向かいます。師匠の調査によると錦滝からのルートが通行禁止ということで、尾白川渓谷は下山後として、矢立石からまず日向山に登ることにし、林道を登っていきます。登山口近辺にくると、少しの膨らみに駐車されていて、その人気度が伺えます。現にナンバーを見ると、練馬、川崎、埼玉と関東方面からの車が散見され、山梨は、ほんのわずかでした。

矢立石登山口

登山口からハイキングコースとされる道へ入ります、が結構な斜度。でも、樹林帯の新緑の中気持ちよく高度を上げていきます。アカゲラかクロゲラかわからないのですが、キツツキのドラミング音に励まされ、時々樹間からの富士の姿に激励されながら歩き通します。
マイナスイオンを浴びながら

ちらりと富士山
道は整備されていて歩きやすく、上に上がるに従って、花崗岩の岩肌が見れるようになっていきます。道は溝のようになってきていて、まるで合戦尾根のように感じました。
尾根に上がり、まずは三角点です。
三角点
そして山頂に向かいます。樹林帯を抜けると目の前には南国の砂浜を思わせる風景が広がっています。強烈な高度感を感じる山頂です。転んだら北杜市街まで落ちそうです(笑)。
ザックを降ろし、隣の雁ヶ原へ。ここからは富士山が眺められます。
富士山 美しかった

その全容を堪能して山頂へ戻り、時間も9時半過ぎで昼食には早いので、それぞれティータイムとして30分程休憩です。
奇石

満足です!

展望を楽しみながら一休み、甲斐駒はもとより、南八ヶ岳もはっきり見えています。
そして、1時間ほどまた樹林帯を歩き無事登山口に到着後、本来の駐車予定地の無料市営駐車場へ。
樹林帯を下りて行きます
11時を少し回ったところなので、甲斐駒の黒戸尾根登山口で昼食をとります。

その後尾白川渓谷散策へ向かいます。甲斐駒の登山口方面へ林道を歩きます。
ここから黒戸尾根に登ります
すると、竹宇駒ケ嶽神社が現れます。山岳信仰の神社らしく、境内にはいくつもの岩があり、それぞれの岩の上には石碑や石像が祀られています。いかにも、と思われるのが摩利支天と思しき石仏ですね。
ここは甲斐駒山頂の神社の前宮ですね。

竹宇駒ヶ岳神社

そして、尾白川を渡るつり橋に。ここから左岸に渡ると甲斐駒、渓谷道の登山口になります。
定員5名なのに全員乗って、揺れる揺れる

正面が黒戸尾根登山口です

左上に上がらず我々は右下へ降り河原を歩きます。
最初の滝です。なかなかの滝でいい具合です。川の水をすくって口に含みましたが、雪解け水のおかげか冷たくていい天然水でした。本物の南アルプスの天然水ですね。
南アルプスの天然水といえば、宇多田ヒカルのCMが思い起こされます。が、彼女が撮影したのはここいらではなく、栗沢山なんだそうです。ルートは、北沢峠→仙水峠→栗沢山頂上、だとか。

河原を歩きます
それはそれとして、ここからが苦行でした。黒戸尾根ルートの近所ですので、そっちもこんな感じの急登の連続なんでしょうか。わかりませんけど、梯子の連続でした。そして谷の数十メートル上に付けられた細いトラバース道。あちこちに陥落注意、死亡現場という看板が立てられていて、重いくらいの立派なクサリが付けられていますが、そりゃ落ちる危険は絶えず感じていました。
でも、エメラルドグリーンの滝壷が招いてくれてるような気もしました。

これは観光客は入ったらまずいね

このエメラルドグリーン

百合ヶ渕からののぼりに入ります。木の根を掴んでよじ登ります。なんだか、小秀山のカモシカ渡りの雰囲気だなと一人思っていました。

かもしか渡りの方が急だけどね
そうそう、百合ヶ渕のプレートには、野猿のホームグランドと書かれていますが、そんなのうちの近くなんて文字通り野猿御用達のレストランが点在してるんだけどな…。
うちも野猿のホームグランドですけど?

根の道を登りあがり刃渡りのような痩せ尾根を渡ると神蛇滝が見えてきます。

美しい滝だよ

三段の立派なお腹でなくて、滝です。ここまでに何箇所か滑落現場というプレートはありました。実際多いのかもしれないですね。
あの細いトラバース道を登山靴のようなフリクションのないスニーカーのような物で登ってると滑るしかないですし、小石のざれた道を歩く練習してないですからね、一般観光客は。そのせいか、ほとんど人に会いませんでした。

何気にレリーフを撮影したけど、遭難碑だった…
この滝の近くの大石にレリーフが埋められてたので何気に写真を撮って来ましたが、戻り読むと遭難者の追悼の物のようです。私が生まれる前の事故なんで相当昔ということですが、その頃からこの渓谷巡りがあったのか、日向山への登山の途中なのかわからないですけど、登山者のようなので、ここを見ながら登られてたということになりますね。この先の錦滝方面へは通行禁止ということなので、そのまま尾根道を下山していきます。
アップダウンを繰り返しながらも、確実に高度は下がっていきます。
行きたいな 甲斐駒
そして、黒戸尾根の下山ルート?を最後に通り先ほどのつり橋の袂に降り立ちました。2時間半ほど、滝巡りということで、宇津江四十八滝巡りのイメージでいた私にとっては、何気に朝の日向山よりも疲れたウォーキングとなりました。
しかし、雁ヶ原からの展望、渓谷美と早起きして山梨県まで来た甲斐のある一日となりました。次にここを訪れることがあるとしたら、間違いなく黒戸尾根を経由して甲斐駒ヶ岳に登りたいと思いました。

久しぶりに、参加者の多い倶楽部山行でした。

参加のみなさん、お疲れさまでした。

3 件のコメント:

タマ さんのコメント...

定さん おはようさん。ブログの更新ご苦労様です。
日向山の白砂の奇岩と尾白渓谷の滝めぐりに癒され、甲斐駒・八ヶ岳のパノラマを堪能した一日でした。
滝めぐりといえば定さんのふみ跡中コメントにも出てきた小秀山二ノ谷の渓谷沿いをあるきたくてネットを見ていたら、また一部が崩れているみたいだね。(みんな平気で迂回路を歩いてるようだけど)明日行こうと思ったけど来客ありでダメになりました。残念。��

美濃 さんのコメント...

定さん こんにちは。
最高の天気に恵まれて二分割登山も予定時間内に終了できてホッとしました。
日向山は天空の砂浜で不思議な山です。
山にはそれぞれの顔があり楽しめるのもそれぞれですね。

taki さんのコメント...

タマさん、楽しかったですね、意外にきつかったけど。
子秀はいつも崩落してますよね。
そこにあの木道は厳しいんでしょうね。

美濃さん、定刻が一番の良薬ですね。
でも、そんなスケジュールをたてて下さった事に深謝です。

渓谷はきつかったけど、美しくて楽しかったですもんね。
またそんな楽しくて美しい山を教えて下さい。