2018年12月26日水曜日

平成山から平成よさようなら登山

 平成の森から平成山(381m)・平洞(424m)・高曝山(457m)に縦走して登りました。平成年号の終わりを迎えて、ここ平成山からゆく年を送りました。

登山日:2018/12/23
参加者:タマさん、ゆっきーさん、美濃

平成自然公園から出発

 
 平成山は年号が「平成」となって一躍有名になった山で、今年(2018年)最後の年号となり記念登山としました。
 登山口の平成自然公園には立派なログハウスのあるモニュメントの森には園地が作られていて、平成の年号になった当初はたくさんの人が押し寄せたのだろう。今はひっそりとしている。

林道を1.5㎞で登山口

 
 モニュメントの森の広場から「平成の森」の林道を二つ釜、屋敷ケ洞、萩原、口宮、奥宮の、標識を見ていく。林道の途中で沢沿いの林道から離れて左に入り平成東林道を入っていくと登山口となる。
[登山口]
 登山口には標識が付けられている。山道に入っていくと木の階段となっていて、植林帯で苔むしたウラジロの群落道を登る。道は右山の道となり、平成山と平洞との鞍部に着く。
[植林帯の登山道]
[平成山と平洞の鞍部]

平成山(381m)

 平成山と平洞との鞍部から平成山へは、美濃市と武儀町とを分ける尾根を北上していく。鞍部から平成山までは25mぐらいで山頂広場に着く。展望は残念ながら立ち木で望めない。
[平洞山頂]
 平成山から鞍部まで下りヤセ尾根を登る。ごろ石の多い尾根で石車に要注意です。平洞の三角点への急登を登りあがると解放されたように展望が広がる。御岳の眺望を期待したがあいにくの曇り空で望むことができなかった。
[平洞への登り]
[平洞山頂でティータイム]

平成山から高曝山に縦走

[ピラミダルな高曝山]
 平洞からは目指す高曝山への尾根にいくっかのコブを連ねている。平洞かNo57鉄塔のある鞍部に着くが、尾根はいっの問にか東向きに方向を変えている。振り返ると平成山あたりの山が見えていて、初めて方向の変かっているのに気が付く。No58番鉄塔への道が南に下っている。

平成山から高曝山に縦走(No57鉄塔)

[No57鉄塔からの眺望]
 No57鉄塔から高曝山へは、低木が伐採されているヤセ尾根の岩場の踏み跡を拾いながら東に登っていく。岩場を越えるときは踏み跡を外さないように注意。岩場の上などから振り返ると、平成山などの稜線が黒々として見える。平成山から高曝山まで1.45㎞ほどあり思った以上に遠く感ずる。

高曝山に登頂

 尾根を急登して着いた高曝山山頂からの展望は立ち木が覆い眺望がないが少し先に伐採個所があり低い山々がいくつも連なりはっきりしない。高曝山よりは、尾根筋から下の林道に下ってみたくなる感じもするが、同し尾根を登山口へ戻る方が賢策です。

2018年12月3日月曜日

小津の山 きつかった花房山

小津三山の一座、花房山へ。
藤橋城を通り過ぎ揖斐川を対岸に渡ったところから登りあがります。


登山口の標高は200m強、1,000m近く上りあがることになります。
登山口の標識に、時間4時間20分とあります。これはいったい???って状態で入ります。鹿の泣き声が聞こえます。
入るとすぐ樹林帯の中を進みます、急登です。杉の植林帯を歩きます。これぞ里山です。
進めど進めど急登です、ところどころでスイッチバックはしますが、基本直登です。


しかし、今夏の台風の影響か、沢山の杉が倒れています。それも幹の途中から折れる形です。これが杉の特徴ですね、粘りがないので折れます。だから建築資材としては板くらいしか利用価値がないんですよね。
ヒイヒイ言いながらモミの木の並ぶ尾根を上りあがっていると、登山道下の平地を鹿が2頭走り去っていきます。このあたりで、何度も鹿の鳴き声を聞きます。

立派なモミの木 モミの木平だそうです

1時間半ほど経過したところで、突然視界が開けます。見ると崩落地となっています。


このあたりかな、標高600mを越えたあたりでイワウチワの群落がみられます。ここまではモミの木道でしたが、ここからはイワウチワロードとなります。延々と群落が続きます、春ならピンクの花の道になるでしょう。相変わらず直登なのですが、標高750mあたりからは、石楠花が群生しています。ここからは石楠花路となります。
道は尾根を拾って付けられてますので外さなければ迷うことはありません。って言うか、ヤセ尾根なので外しようもないですけどね…。中には直登ルートに倒木が横たわっているために、くぐったりまたいだりしながら高度をあげていきます。

コンパスが…

すると現れました、このルートの名物でしょう、ナイフリッジです。まずは桧の又またぎ、このあたりから桧が散見されるようになります。


進んでいくと自然の造形美でしょう、根曲がり桧が出現します。

不思議な形です

その先は岩稜帯尾根。900m付近まできても杉の植林帯が続きます。ここまで上がって植林したとは、頭が下がります。ですので、ここまで歩いてきた道は登山道でなく作業道だったのかもしれません。
さらに進み、展望のいいピークに登りあがります。北側に花房山山頂が見えますので、ここはさしずめ南峰と言ってもいいかもしれません。



遠くに徳山ダムは見えます。


今日は白く冠雪した白山を眺める予定でしたが、雲に覆われ見えません。というか、我々の上だけ雲があり陽がさしてこないんですよね。風が吹いているので、汗で濡れた身体を冷やします、ちょっと寒いです。展望がないので、そのまま本峰へ向かいますが、笹薮状態でかき分けながら進みます。


さほど長い距離でないので救われました。やっと花房山山頂到着です。4時間近くかかっています。


展望は変わらず、それでも集合写真を撮り、小津三山の雷倉


と小津権現

を確認して寒いので戻り、藪の中で風を避けて昼食とします。そこからは来た道をひたすら下りていきます。とは言え、急傾斜をまっすぐ降りるので時間がかかります。登る時には気付かなかったですが、木の名前のプレートがいくつかあります。それ以外は朝と変わらないので写真も撮らず落ちるように降りていきます。眼下に藤橋城を見た時は安堵を感じましたね。そして、登山口へ降り立ち長い一日が終了しました。



yamapのデータによると登り3時間47分、下山2時間51分といった山旅でした。里山でこれほどかかる山は他には知りません。
美濃さん、タマさん、ゆっきーさん お疲れさまでした。
二度目は、…、ないかな???

2018年11月21日水曜日

気持ちのいい里山 大白木山

織部の里から打越峠に向かいます。
温見峠へのルートになります。

峠に到着すると何台もの車が停められていて、数人が準備中です。そこそこ人気があるようです。

峠の地蔵さま お参りしました

ここから登り上がります

準備をして壁のような階段を登りあがります。山に「身体よ目覚めなさい」と言われているようです。登りあがると、法面が崩落したのか、コンクリートで補強された細い尾根を歩きます。

なかなかの高度感

怖がりの人は大変だろうな、と思いながら進みます。開けた部分を終えると相変わらず尾根は狭いのですが、右側が雑木林、左側が杉の植林といった感じになります。

潅木体です

やがて尾根は広くはなるのですが、道が尾根芯を外さないように付けられていて、急登となります。広葉樹の落ち葉で覆われていて滑りやすく、帰りは嫌だなとか考えながらひたすら上を目指します。立ち止まって振り返ると、能郷白山の優雅な山容が目に入ります。


それからもひたすら上を目指して歩きます。足元にはイワウチワの群落があります。春には花が楽しめそうな道ですが、キツイのは変わりません。途中に根上り桧があります。

人が入れる空間があります

プレートが掲げられてるのですが、本巣の山岳会の方々でしょう。プレートは文字が彫りこまれていて、手間のかかる立派なものです。

不思議に思ったのが、表は明朝体、裏はゴシック体が使われているのです。細かいことは置いておいて、そこを左折して進みます。右手の樹林越に反射板が2機立てられている山頂が見えてきますが、まだまだ遠い!

2枚の反射板を持つ山頂

目の先には明確な尾根が見えます。そこまでひたすら直登です。フウフウ言いながら登りあがると分岐になります。山頂に反射板、左手の山にも反射板があり、中電の反射板巡視路のようです。

案内板があるので登りはいいけど、下りで見落とすと大変!

中電の標示坂

ここを右に進むと、激下りが始まりました。ひたすら下り続けます。やっとの思いでコルに降り立つと能郷白山が望めます。さ、コルからは登りあがります。が、途中からいやらしい感じのトラバース道となります。そして、山頂から続く尾根に上りあがり、初めてといっていいくらいの水平道に近い道となります。そんな道を十分程歩くと目の前が開け、正面には山頂プレートが。

凝った山頂標識
実にわかりやすい1234.5m
二等三角点 黒津

1234.5m、実に覚えやすい標高ですね。さほど広くない山頂のため、反射板の下へ行きここで昼食です。


展望は申し分なし。正面に白山が、白くないけど白山です。

白くない白山

御岳山なんか、裾野まではっきり見えます。そして乗鞍岳と北アルプス南部が見えてます。岐阜の西はずれから70キロ先の長野県の山が見えるんですから、いかに視界がいいかわかるでしょう。

乗鞍と左に北ア

御岳山

そんな景色を楽しみながら、まったり過し下山に入ります。さ、激下りの道が待っています。

プラ階段が助かります

休憩をしながら朝の分岐まで戻り、そこからは朝から気になってた屏風山を正面に見ながら降りていきます。屏風をカメラに収めようとしますが、枝が邪魔で絵になりません。

朝から気になってた屏風山

上ばかり見てないで足元確認しないと急ですから危ない。登りはふくらはぎがきつかったですが、下りは太ももにきます。登りとさほど違わない時間がかかりましたが、何とか無事下山。

登山口の紅葉

谷汲温泉で汗を流し岐路につきました。

美濃師匠、タマさん、ユッキーさん、定の4名、11/18歩く

ちっちゃい秋 見〜つけた

2018年10月23日火曜日

秋晴れの下 天蓋山へ

10月21日 十三夜

十三夜に曇りなし と言われるように、朝から快晴のもと神岡へ向かいました。途中朝霧が見られ快晴が約束されたようです。が、外気温が向かうにつれどんどん低下していき、とうとう0度表示も現れてきます。

夕顔の駅に到着しキャンプ場の中を歩き登山口へ。

そこからは、まずは水平道のような広い道を歩き沢沿いに付けられた登山道で少しずつ高度を上げていきます。渡渉しながら40分程歩きここから急登の看板の前で一息入れて急登にとりつきます。


尾根に上がるまで直登のようです。途中に看板がありますが、まだ半分と書かれていてガッカリ…。30分程上がったところに、急登終わりという壊れた看板がありますが、その先もそこそこの登りが続きます。『看板に偽りあり!』です。
尾根に上がりそこから少しでちょっとした広場に到着します。振り返ると冠雪した薬師岳が正面に。


立山、剣もしっかり見えています。広場からコルに降り立ち上りあがった先が雀平と言われる休憩適地です。展望を楽しみながら、一休みします。

向う山頂を眺めます

再び歩き始め淡々と進みます、山頂の展望に期待しながら…。
山頂直下の急登を上りきると大展望が迎えてくれました。

どこから見てもかっこいい槍さま

剱 立山

薬師岳

薬師、立山、剣はもとより、北の又岳、黒部の五郎ちゃん、そして、槍ヶ岳までくっきり見えてます。霞ひとつなく。登山口から2時間半、ここで昼食です。その間、タマさんと我々が最後の登頂者ですね、と話していたにもかかわらず、多くの人が登ってこられ、山頂は大賑わいです。


昼食後、田部井淳子さんが書かれた標柱を挟んで集合写真を撮り一息入れて下山に入ります。急登で滑らないように注意しながら黙々と降りていきます。


こういう風景大好き!

下山は正面に薬師などが見えるので樹間から眺めながら2時間かからず下りきります。下山中も沢山の登山者とすれ違いました。さすが展望で人気の山です。この日登った人はラッキーです。夕顔の駅に到着し、流葉の温泉で汗を流し次の山行の打ち合わせをしながら美濃病院に戻りました。

紅葉に期待しての山行でしたが、紅葉は台風の影響かで葉が傷んでいて、色着き始めたころに散ったのかもしれません。
でも所々に綺麗な様子を見せてくれました。

来年またおいで、っていわれてるようで、大きな宿題をもらってしまったかも…。

参加者:美濃さん、タマさん、定。そして体験山行の猿渡さんの四名
お疲れさまでした。