2018年12月3日月曜日

小津の山 きつかった花房山

小津三山の一座、花房山へ。
藤橋城を通り過ぎ揖斐川を対岸に渡ったところから登りあがります。


登山口の標高は200m強、1,000m近く上りあがることになります。
登山口の標識に、時間4時間20分とあります。これはいったい???って状態で入ります。鹿の泣き声が聞こえます。
入るとすぐ樹林帯の中を進みます、急登です。杉の植林帯を歩きます。これぞ里山です。
進めど進めど急登です、ところどころでスイッチバックはしますが、基本直登です。


しかし、今夏の台風の影響か、沢山の杉が倒れています。それも幹の途中から折れる形です。これが杉の特徴ですね、粘りがないので折れます。だから建築資材としては板くらいしか利用価値がないんですよね。
ヒイヒイ言いながらモミの木の並ぶ尾根を上りあがっていると、登山道下の平地を鹿が2頭走り去っていきます。このあたりで、何度も鹿の鳴き声を聞きます。

立派なモミの木 モミの木平だそうです

1時間半ほど経過したところで、突然視界が開けます。見ると崩落地となっています。


このあたりかな、標高600mを越えたあたりでイワウチワの群落がみられます。ここまではモミの木道でしたが、ここからはイワウチワロードとなります。延々と群落が続きます、春ならピンクの花の道になるでしょう。相変わらず直登なのですが、標高750mあたりからは、石楠花が群生しています。ここからは石楠花路となります。
道は尾根を拾って付けられてますので外さなければ迷うことはありません。って言うか、ヤセ尾根なので外しようもないですけどね…。中には直登ルートに倒木が横たわっているために、くぐったりまたいだりしながら高度をあげていきます。

コンパスが…

すると現れました、このルートの名物でしょう、ナイフリッジです。まずは桧の又またぎ、このあたりから桧が散見されるようになります。


進んでいくと自然の造形美でしょう、根曲がり桧が出現します。

不思議な形です

その先は岩稜帯尾根。900m付近まできても杉の植林帯が続きます。ここまで上がって植林したとは、頭が下がります。ですので、ここまで歩いてきた道は登山道でなく作業道だったのかもしれません。
さらに進み、展望のいいピークに登りあがります。北側に花房山山頂が見えますので、ここはさしずめ南峰と言ってもいいかもしれません。



遠くに徳山ダムは見えます。


今日は白く冠雪した白山を眺める予定でしたが、雲に覆われ見えません。というか、我々の上だけ雲があり陽がさしてこないんですよね。風が吹いているので、汗で濡れた身体を冷やします、ちょっと寒いです。展望がないので、そのまま本峰へ向かいますが、笹薮状態でかき分けながら進みます。


さほど長い距離でないので救われました。やっと花房山山頂到着です。4時間近くかかっています。


展望は変わらず、それでも集合写真を撮り、小津三山の雷倉


と小津権現

を確認して寒いので戻り、藪の中で風を避けて昼食とします。そこからは来た道をひたすら下りていきます。とは言え、急傾斜をまっすぐ降りるので時間がかかります。登る時には気付かなかったですが、木の名前のプレートがいくつかあります。それ以外は朝と変わらないので写真も撮らず落ちるように降りていきます。眼下に藤橋城を見た時は安堵を感じましたね。そして、登山口へ降り立ち長い一日が終了しました。



yamapのデータによると登り3時間47分、下山2時間51分といった山旅でした。里山でこれほどかかる山は他には知りません。
美濃さん、タマさん、ゆっきーさん お疲れさまでした。
二度目は、…、ないかな???

4 件のコメント:

美濃 さんのコメント...

定さん おはようございます。
中級者向けで大変ボリュームのある山でしたね。
予報に騙されて山頂での展望がちょっと残念でした。

しかし登った~・・・てな感じで

体力的にも満腹の山でした。
次回の山はまったりとした山で登りましょう。

タマ さんのコメント...

ここにもあった、修行の山が。
根尾・揖斐の山は半端じゃないね。
お疲れ度も小秀以上?

taki さんのコメント...

美濃さん ホントに天気予報にはだまされました。白い白山期待してたんですけど。

しかし、満腹でゲップが出るほどの山でした。
筋肉痛がひどいですもん。

taki さんのコメント...

タマさん お疲れさまでした。

修験道でした、白山信仰は関係ない土地なんですけど。
台風の傷跡がひどかったですね。

揖斐の山は奥深いです、というのが正直な感想です。