2017年5月5日金曜日

法恩寺山&北岳縦走登山口




法恩寺山&北岳縦走(積雪期)




■法恩寺山1,357m・北岳1,609m
 法恩寺山から伏拝・北岳の縦走

法恩寺山は、福井県勝山市の加越国境に位置する標高1,357 mの山。
越前禅定道として修験の場所として重要な山開祖・泰澄が白山開山。
修験の場所として重要な山であり、山頂は伏拝として白山を崇拝した場所でもあります。

法恩寺山から伏拝を通り経ヶ岳南尾根を登り北岳を目指しますが場所によってヤブ漕ぎが強いられるルートで残雪期を選択です。
早朝に美濃病院に集合して福井県勝山市のスキージャム勝山から林道で登山者駐車場登山口に入りました。既に先客の一台が駐車してありました。
登山者駐車場登山口
登山口から樹林帯に入りすぐに右側に木階段があり延々と続く残雪の木階段を行く。階段が終わると法恩寺山まで1㎞の標識がある。
残雪の木階段
急坂が続き、スギ林からブナ林に変わるとスキージャム勝山のゲレンデと並進するようになる。法恩寺山には帰路に登るとしてイリュージョンサイト・ゲレンデに出る。
イリュージョンサイト・ゲレンデ
開けたゲレンデからダケカンバと遠望の大日山の景色ががとても印象的です。法恩寺山を巻いてリフト山頂に出る。ここは、法恩寺山と1320mピークの鞍部になる。
ゲレンデから大日山を望む

法恩寺鞍部から正面の南東にドドドーンと目指す北岳が聳え、その西に思い出の経ヶ岳が並んで双耳峰に見えてまるで鹿島槍の光景です。思ったより残雪が多くここでアイゼンを装着して伏拝(フクハ)に向かう。
法恩寺山と1320mピークの鞍部から北岳・経ヶ岳

1320mピークから伏拝ピークを望む

伏拝までは夏山では登山者も多く登山道が明瞭のはずが残雪が多くトレースもなくブッシュが圧雪で横倒しされた枝払いをしながら伏拝に登頂です。
伏拝ピークから白山を望む

伏拝は白山を崇拝した場所で大長山を手前に白山が絶景でまさしく伏拝(ひれ伏して拝 む)場所です。伏拝から右に折れて北岳を目指しますが、夏山ではヤブ漕ぎが強いられるルートです。幸いにも残雪が1m以上ありヤブ漕が避けられて一気に 1302mポイントまで下ることができました。

1302mポイント


一帯が広いブナ林の中で悪天候のときはルートを間違いやすい場所です。さらに20mほど下り最低鞍部から北岳に向かう1390mポイントへ急登を登る。キックステップしながら登り1390mポイントをトラバースして最大の難所である超ヤセ尾根の核心部になる。
1390mポイント

とんがり帽子のように尖った雪上尾根は足幅もない尖りです200mほど続きます。
尖った雪上尾根

やっと通過していよいよ最後の登りで広大な絶景の場所の北岳平に着く。
北岳直下の雪原(北岳平)

時間はタイムリミットの11時30分がすでに過ぎておりここ北岳平で大絶景を楽しんでランチタイムとしました。誰もいない、こない、広い雪原の北岳平では大絶景の白山に感動です。
北岳平から白山を望む

大長山、赤兎山、そして白山から石徹白の銚子ヶ峰や野伏ヶ岳まで繋がる峰々に圧倒される場所です。
 

北岳平から白山を望む

南西には眼前に経ヶ岳が手の届きそうなところで山頂には登山者が確認できる。
赤兎山と白山
石徹白の山々・野伏ヶ岳

 

赤兎山への稜線

北岳から経ヶ岳を望む

予想もつかなかった残雪量でここまで登頂できることができました。
春山は予想外の残雪もあり企画の重要さを再認識です。
 
by Mino
登山日:2017/4/30
参加者:タマジロウさん、jiroさん、美濃の3名
 

■コースタイム
登山者駐車場(7時35分)→法恩寺山鞍部(8時40分)→伏拝(9時15分)→1302ポイント(9時45分)→1390mポイント(10時40分)→北岳平(11時40分)
登山者駐車場下山(15時15分)

2 件のコメント:

美濃 さんのコメント...

定さん こんばんは。
残雪の法恩寺山&北岳平は最高のフィールド・コンディションでした。
実は、ヤブ漕ぎ覚悟で鉈持参しましたが必要なしでした。
最高の展望が得られましたよ。

taki さんのコメント...

確かに楽しそうですよね。早々にアイゼンを片ずけたことを反省しましたよ。

うん、これは来年に残しておきましょう!